昔の霊能者の力と歴史

昔の霊能者の力と歴史 昔の日本では、怨霊によって疫病や災害が発生すると考えられており、霊を鎮めたり祓ったりして平和を維持するために、霊能者の役割は現代よりも大きくありました。非業の死を遂げた人はその恨みの先を呪うとも言われており、除霊できる霊能者はその力の強さによって、位が与えられていました。また地方の村では、祭りなどの神事で口寄せを行い、神の言葉として村の田植えの時期などを人々に伝える役割もありました。
昭和時代には、霊能力は一大ブームを巻き起こしました。
しかし霊能者としてメディアに取り上げられた人々が、のちにメディアでインチキだと叫ばれた過去があります。その多くが透視で、霊能力とはかけ離れていました。透視に霊の力は必要なく、言い換えるなら超能力の方が適しているでしょう。
日本に古くからあり現代まで続く霊能者というと、イタコが挙げられます。イタコも口寄せを行いますが、死者の魂を自身に憑依させて相談者と話すことができます。こちらは除霊を目的にしておらず、巫女のような役割です。

霊能者を仕事にしている人の社会での役割とは

霊能者を仕事にしている人の社会での役割とは 霊能者というと、オカルトであまり信じられないという人や、なんだか怪しいと感じてしまう人がいるでしょう。一部には金品を騙し取る犯罪者もいますが、霊能者として仕事をしている人の多くが、社会的に弱者を救う役割をしています。
そもそも霊能力は、亡くなった方が見える力や、亡くなった方と話す力のことを言います。海外では、殺された方とコミュニケーションをとって犯人を捜す方もいます。日本では、故人の近親者などが主な相談者で、故人に何かを伝えたり故人の話を聞くために霊能者に依頼します。
相談者の多くが、故人に対し心残りを感じており、今後の生活に不安を抱いています。霊能者として仕事をする方の多くが人を見る目に優れており、話をするのが巧みで、人々の不安を取り除くことを得意としています。故人と話をした内容を相談者に伝えることで、相談者の心が少しでも晴れやかになることが仕事の本当の目的です。霊能力やこの世に存在しないものを信じるか信じないかはまた別の話で、今この世に生きている人を救うことが彼らの仕事です。